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トラブルシューティング

このページでは、MipMapEngine SDK使用時の一般的な問題に対する診断と解決策を提供します。

🔍 診断ツール​

問題が発生した場合は、まず以下の診断ツールを使用してください：

1. 設定ファイルの検証​

task_json_check.exe -task_json your_config.json

2. ハードウェアチェック​

hardware_check.exe

3. ライセンスステータス​

license_manager.exe -info

📋 一般的なエラーと解決策​

設定ファイルのエラー​

エラー：JSON解析失敗​

エラーメッセージ：

[ERROR] JSON parse failed: expected ',' or '}' at line 45

原因：JSONフォーマットエラー、通常はカンマの欠落または余分なカンマ。

解決策：

  1. JSONフォーマットツールを使用して構文をチェックする
  2. 最後の要素の後にカンマがないことを確認する
  3. 閉じられていない括弧や引用符をチェックする

修正例：

// 間違い
{
  "image_meta_data": [
    {"id": 1, "path": "image1.jpg"},  // 最後の要素にカンマがあってはいけない
  ]
}

// 正しい
{
  "image_meta_data": [
    {"id": 1, "path": "image1.jpg"}
  ]
}

エラー：画像ファイルが見つかりません​

エラーメッセージ：

[ERROR] Image file not found: C:/images/DJI_0001.JPG

原因：指定された画像パスが正しくないか、ファイルが存在しない。

解決策：

  1. ファイルパスのスペルをチェックする
  2. ファイルが実際に存在することを確認する
  3. 正しいパス区切り文字を使用する（/の使用を推奨）
  4. 絶対パスを使用してみる

パスの例：

// Windows - 推奨
"path": "C:/Projects/Images/DJI_0001.JPG"

// Windows - これも動作する
"path": "C:\\Projects\\Images\\DJI_0001.JPG"

// 相対パス
"path": "../images/DJI_0001.JPG"

エラー：パラメータが範囲外​

エラーメッセージ：

[ERROR] Invalid resolution_level: 5 (should be 1-3)

原因：パラメータ値が許可された範囲内にない。

解決策： パラメータ値を確認して修正する：

  • resolution_level：1（高）、2（中）、3（低）
  • input_image_type：1（RGB）、2（マルチスペクトル）、3（赤外線）
  • coordinate_system.type：1（投影）、2（地理）、3（地心）

画像処理エラー​

エラー：画像が不足​

エラーメッセージ：

[ERROR] Insufficient images for reconstruction. Minimum 5 images required, found 3.

原因：3D再構築を実行するには画像が少なすぎる。

解決策：

  • 少なくとも5枚の画像を提供する
  • 画像間に十分な重複があることを確認する（推奨 >60%）
  • 画像が自動的にフィルタリングされたかどうかをチェックする（ログを参照）

エラー：GPS情報なし​

エラーメッセージ：

[WARNING] No GPS information found in image EXIF

原因：画像EXIFにGPS情報がない。

解決策：

  1. カスタムPOSデータを使用：
{
  "id": 1,
  "path": "image.jpg",
  "meta_data": {
    "pos": [114.123, 22.456, 100.5],
    "pos_sigma": [0.5, 0.5, 1.0]
  }
}
  1. 位置制約を緩和：
{
  "use_image_position_constraint": false
}

マルチカメラ再構築の問題​

エラー：カメラグループの画像数不一致​

エラーメッセージ：

[ERROR] Camera group image count mismatch: nadir(50), oblique_f(48)

原因：異なるカメラグループ間で画像数が一致しない。

解決策：

  1. 画像が欠落していないかチェックする
  2. マルチカメラ同期トリガーが正しく動作していることを確認する
  3. task_json_checkを使用してグループ化設定を確認する

正しいグループ化の例：

{
  "image_meta_data": [
    // 各位置にはすべてのカメラからの画像が必要
    {"id": 1, "path": "pos1/nadir.jpg", "group": "nadir"},
    {"id": 2, "path": "pos1/forward.jpg", "group": "forward"},
    {"id": 3, "path": "pos1/backward.jpg", "group": "backward"},
    // ... 次の位置
    {"id": 4, "path": "pos2/nadir.jpg", "group": "nadir"},
    {"id": 5, "path": "pos2/forward.jpg", "group": "forward"},
    {"id": 6, "path": "pos2/backward.jpg", "group": "backward"}
  ]
}

メモリとパフォーマンスの問題​

エラー：メモリ不足​

エラーメッセージ：

[ERROR] Out of memory. Required: 24GB, Available: 16GB

原因：現在のタスクを処理するためのシステムメモリが不足。

解決策：

  1. 精度レベルを下げる：
{
  "resolution_level": 3  // 低精度を使用
}
  1. メモリ使用量を制限：
{
  "min_avali_memory_size": 12.0  // 12GBに制限
}
  1. 出力フォーマットを削減：
{
  "generate_obj": true,
  "generate_osgb": false,  // 不要な出力を無効化
  "generate_3d_tiles": false
}

エラー：GPUメモリ不足​

エラーメッセージ：

[ERROR] CUDA out of memory. Tried to allocate 2.00 GiB

原因：GPUメモリが不足。

解決策：

  1. GPUを使用している他のプログラムを閉じる
  2. resolution_levelを下げる
  3. ブロック処理を使用する（大規模プロジェクト用）

ライセンスの問題​

エラー：無効なライセンス​

エラーメッセージ：

[ERROR] Invalid license: License has expired

解決策：

  1. ライセンスステータスを確認：license_manager.exe -info
  2. システム時刻が正しいことを確認
  3. ライセンスを再アクティベート
  4. 技術サポートに連絡してライセンスを更新

エラー：Virboxサービスが実行されていない​

エラーメッセージ：

[ERROR] Virbox service not running

解決策：

Windows：

# サービスを開始
net start "Virbox Service"

# サービスステータスを確認
sc query "Virbox Service"

Linux：

# ドライバをロード
sudo modprobe virbox

# ドライバを確認
lsmod | grep virbox

出力結果の問題​

問題：モデルに穴がある​

考えられる原因：

  • 画像の重複が不十分
  • テクスチャの少ない領域（水面、ガラスなど）
  • 画像品質が悪い

解決策：

  1. 画像の重複を80%に増やす
  2. 斜め撮影を使用してサイドビューを補完
  3. 強い光や影の条件での撮影を避ける
  4. ぼやけた画像をチェックして削除する

問題：ぼやけたテクスチャ​

考えられる原因：

  • 元の画像がぼやけている
  • 飛行高度が高すぎる
  • カメラ設定が不適切

解決策：

  1. より速いシャッタースピードを使用（≥1/1000s）
  2. 飛行高度を下げる
  3. より高解像度のカメラを使用
  4. カメラのフォーカスが正しいことを確認

問題：座標オフセット​

考えられる原因：

  • 座標系設定が正しくない
  • GPS精度が悪い
  • コントロールポイントが使用されていない

解決策：

  1. 座標系設定を確認：
{
  "coordinate_system": {
    "type": 2,
    "label": "WGS 84",
    "epsg_code": 4326
  }
}
  1. コントロールポイントを追加：
{
  "gcp_path": "gcps.txt",
  "gcp_coor_sys": {
    "type": 3,
    "epsg_code": 32650  // 実際のものと一致させる
  }
}

🛠️ 高度な診断​

詳細ログの表示​

ログファイルの場所：working_dir/log/log.txt

重要な情報を見つける：

# エラーを表示
grep -i "error" log.txt

# 警告を表示
grep -i "warning" log.txt

# 進行状況を表示
grep "PROGRESS" log.txt

パフォーマンス分析​

ログでパフォーマンスメトリクスを見つける：

  • [TIMING] - 各段階の時間消費
  • [MEMORY] - メモリ使用量
  • [GPU] - GPU使用率

中間結果のチェック​

問題を特定するために中間結果をチェック：

  1. AT結果：working_dir/AT/mvs.xml
  2. ROI範囲：working_dir/milestones/roi.json
  3. 品質レポート：working_dir/report/report.json

📞 ヘルプを得る​

上記の解決策で問題が解決できない場合：

  1. 診断情報を収集：

    • task_json_checkの実行出力
    • 完全なlog.txtファイル
    • 設定ファイル（機密データを削除）
    • システム情報（ハードウェア構成）

  2. 問題を送信：

    • GitHub Issues：[プロジェクトリポジトリ]
    • 技術サポートメール：support@mipmap.com
    • 上記の診断情報を含める

  3. 更新をチェック：

    • 新しいバージョンがあるか確認
    • バージョン変更ログを確認
    • 既知の問題リストをフォロー

継続的に更新されています。リストにない問題が発生した場合は、技術サポートにお問い合わせください。